谷のゆり A

Lily of the valley A(リリー オブ ザ バリー A)

【聖句】

"私はシャロンのサフラン、谷のゆりの花。"
雅歌 2章1節
聖書 新改訳©2003新日本聖書刊行会

   

【定義】

キリストを意味する比喻。またキリストの神、また人としての性質にある香りと麗しさも表している。


【拍子】4/4

【説明】

「谷のゆり」という表現はわたしたちが通常会話で想像している花のことではありません。雅歌の中では、ゆりは明らかに庭の花として出てきますが、(雅歌2:16、4:5、6:3) 今日のパレスチナではそれはほとんど見られません。ゆりはばら色と没薬の香りの引喩として使われています。
(雅歌5:13) 古代からゆりは建築物の飾りとして石や青銅に描かれていました。
(第1列王記7:19)

この特質は、「畑のゆり」と呼ばれる花と対照的なものでした。この一般的にいう野性の雑草は高貴な色の花を咲かせますが、麦や穀物畑の中で生え、干してかまどの火の燃料としてしか使い道がないのです。

最初の動きは花の花びらの形とすべての美しさと香りの発祥である花心を描いています。2番目の動きは柱頭と花の王冠である雄しべを描いています。

香ぐわしいことはこの花がキリストを象徴しているだけでなく、キリストの教会を建て上げる信者たちをも示しているのです。私たちは主の宮の「生ける石」(第1ペテロ2:5) であるだけでなく、建築物の装飾柱として飾りを施しているとも言えるのです。


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